アンダルシア旅程と旅の準備

コルドバのパティオ祭りを照準に、アンダルシアを旅してきました。
9年ぶりの海外旅行です。

コルドバのパティオに興味を持ったのは学生時代でした。
こちらの本。

南欧のミクロコスモス

丸善出版の「建築探訪」シリーズの一冊です。このシリーズは既に絶版になっていますが、古書などで比較的手に入りやすいと思います。

建築探訪シリーズの中には『南イタリアの小都市紀行』という本もあり、こちらは9年前の旅の道しるべになりました。今回は『南欧のミクロコスモス』より、スペイン・アンダルシアのコルドバとグラナダへ。

アンダルシア地方はイスラム教とキリスト教が攻防を繰り返した影響が色濃く残る地域で、特にコルドバはイスラム教時代、ヨーロッパ最大の都市でした。当時の人口は100万を超え、メッカへの礼拝のために街のモスクは拡張を重ね6万人を収容する巨大施設となりました。その後、レコンキスタでキリスト教がコルドバを奪還し、のちの司教がモスクの中にキリスト教の礼拝堂を組み込みました。出来上がったのはイスラム教建築とキリスト教建築が混在する、世界でも例を見ない「メスキータ」という建造物。これを見るのが今回の旅の目的のひとつでした。

もうひとつ、アンダルシア地方で特徴的なのは「パティオ」と呼ばれる中庭中心の住居建築です。過酷な気候や外敵の多い地域では、住居の外側は閉ざされ、中庭に開いた住居形態が多く存在します。特にコルドバは庶民の住居に程よい大きさのパティオが多く残る街です。それぞれのパティオの住民は、自分の空間をタイルや花、アンティークで飾り立てます。
これらパティオは外の道から個人宅へ入り、さらに奥にあるため、通常は見ることができません。しかし、花の咲き乱れる5月の半ばに開催されるパティオ祭りでは、我こそはと祭りにエントリーしたパティオが一般公開されます。次に海外へ行く機会があったら、パティオ祭りは外せない……と狙っていましたが、まさに今回がこの絶好の機会でした。

最後にアンダルシア地方で外してはならないのはグラナダの「アルハンブラ宮殿」。スペインのイスラム教最後の都市として200年ほど栄えたこの街の宮殿は、見事な細工を施した部屋がいくつも存在します。

これら3つのポイントを網羅する旅程をこんな感じで組みました。

5/09 00:50 羽田発 → 06:50 フランクフルト(飛行機)
5/09 09:30 フランクフルト → 12:05 マドリード(飛行機)
5/09 15:05 マドリード → 17:07 コルドバ(列車)

5/10-12AM コルドバ観光

5/12 14:00 コルドバ → 17:00 グラナダ(バス)

5/13 アルハンブラ宮殿観光

5/14 08:43 グラナダ → 12:07 セビリア(列車)

5/14 PM セビリア観光

5/15 13:30 セビリア → 16:15 ミュンヘン(飛行機)
5/15 21:25 ミュンヘン → 5/16 15:50 羽田(飛行機)

日本とスペインの時差は現在7時間です。中央ヨーロッパ夏時間の最西端なので、夜明けが7時ごろで日没が夜9時半。とっても遅くまで明るいです。

持ち物は最小限に抑えました。
気温はこの時期20度~30度とのことだったので、服装は夏対応で……といっても、グラナダは標高738mで街からシエラ・ネバダ山脈の残雪も見えるくらいなので朝はかなり冷えます。寒がりなのでヒートテックのタートルネックに半袖の被りものがメインでした。着ていくものともう1着。あとはレインコートにもなるスプリングコート、カーディガン、ストール。わりとすべて活躍しました。洗濯用の石鹸を持参して、下着などは毎日シャワーのあとで洗います。あと、普通この地方の夏は乾燥しているのですが、なぜか降雨にぶつかってしまい、念のため持って行ったちっちゃい折り畳み傘とレインコート、カメラ用のビニール袋が大活躍しました。
お化粧品は日焼け止めクリームと保湿剤のみ。
デジカメ関連はちょっと嵩みました。魚眼レンズと標準ズーム。メディアはリスクヘッジのためにSDカードを6枚持っていきました。毎日取り換えます。
スーツケースは56L(3~4泊用)を使いましたが往路はスカスカでした。

こんな装備で旅立ちました。
次はコルドバのメスキータの紹介です。

Share