前の記事で触れたマンガの読み切りネームを、編集部の選考(編集会議とか連載会議とか言われるアレ)に出してみました。

そして落ちました。

落ちたのもショックでしたけど、それよりも何よりも初めての経験なので、形も定かでない妖怪を相手に闇雲に刀を振り回している感じでした。どの作業にもいちいちメンタルを削がれました。今後も同じ状態で続けるのは良くないので、思い切って編集者の方に質問をぶつけてみました。

まずその前に、編集部から講評をいただいたので今回の落選の理由を分析します。

落選の理由

講評を読むと、「ここがダメだから落選!」みたいな否定的な感じではなく、各編集者が感想文のように率直な意見を並べてくれていました。

<プラス評価>
・主人公と相棒の関係性が魅力的
・コマ割り演出が良い

<マイナス評価>
・設定が複雑すぎて全体を通して説明的
・32ページに収まる設定ではない
・追加したサブキャラが余計
・マンガに特有の誇張した絵柄が少ない

<その他>
・キャラに色気があって良いが、雑誌の傾向とは合わない

まとめると、「主人公と相棒の関係性が魅力的でそれを中心に読みたいのに、余計な設定の説明にページが割かれていて邪魔だし、結局その設定も理解できなかった」という講評でした。


プラス評価は、ほぼすべてが「担当編集者の指導」と「前の記事で紹介した本のノウハウ」由来で、私自身の力によるものがないのがちょっと寂しいです。でもひと月前まで「私には作れない」と嘆いていたキャラで評価されたのは驚きです。やればできるのかもしれません。

絵柄に関しては、担当編集者にも今回の選考でも、何も言及されなかったのですが、絵柄は特に問題にならないんでしょうか?それとも偶然私の絵可もなく不可もないレベルだったのかな?

落選の理由に納得

マイナス評価だった設定こそがこの作品が生まれる根源だったのに…と打ち震えながら、家族に愚痴りました。

私「聞いてよ…私が作った設定が全否定されたよ…」
家族「どんな設定?」
私「宇宙空間の絶対空間座標に…」
家族「え無理」
私「もうちょっと聞いてよ…空間座標に…」
家族「いや無理無理無理」

無理だったようです。
家族から秒殺される設定のマンガを辛抱強く読んでくれてありがとう編集の方々…。しかしそのレベルなら、毎回マンガを描く前に設定を家族にチェックをしてもらえば?というのは、恥ずかしいから無理です。お察しください。

宇宙の座標ネタは、もったいないから大事に保管しておきたいと思います。

プラス評価の部分の救出作戦

選考漏れしたネームを、完全にお蔵入りさせるのか、修正して別のチャンスをうかがうのか…という課題が残っていました。
担当の方が「今から18日後に締め切りの別の選考会がありますよ」と教えてくださったので、まずはそのチャンスを頂くことにしました。

4日くらいかけて担当さんとプロットを練りなおし(2回直しあり)、その後9日かけてネームを完成させ(1回直しあり)、残りの5日で企画用に仕上げました。(担当さんとのやり取りネームは〇に点々のものすごく簡単なものなので、企画用にほぼ下書きレベルまで作画をする必要があるのでした)

選考には2週間ほどかかるみたいなので、他の作品を作りながら待ちたいと思います。

選考の裏側

最初に触れましたが、初回の選考までの各工程は担当編集者との一対一のやりとりのみなので、自分が果たして全体の中のどの位置に立っているのかが分かりませんでした。「ネーム選考会」という謎の妖怪に目隠しして立ち向かっている気分。それではメンタルによろしくないので、思い切って選考の詳細を訪ねてみました。

編集部の内輪の情報なのでここで内容を公にはできませんが、選考の工程や、どんな形で決められるのかとか、新人さんの人数とか、選考に出される作品の本数や、その中で掲載が決まる本数など、いろいろ教えてくださいました。自分の立ち位置がおぼろげながら見えてきました。

もし同じように辛い思いをされている方がおられましたら、聞いてみることをお薦めします…といっても、担当の編集者さんの性格によっては難しいこともあるかもしれませんが…。

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